オペラの楽しみ
こんにちは!3連休はみなさんいかがお過ごしでしたか?私は同じ教室に通っている仲間のコンクール本選だったので応援しに行ってきました。
白熱した戦いで、出場者それぞれの良さが出ていて素晴らしかったです。
プログラムを見てみると、普段演奏されないような曲もあったりして、「オペラってこんなにあったんだ〜。」なんてしみじみ思ったりしました。
ところで、皆さんはオペラを観たことはありますか?今は映画館で海外のオペラハウスの演奏が楽しめる時代になりましたが、「オペラが好き!」なんて人はまだまだ少ないように感じます。
ということで、今日はオペラの楽しみ方をご紹介していこうと思います。
オペラのイメージ
そもそも、皆さんオペラにどんなイメージをお持ちですか?私が初めて触れたオペラは中学の音楽の授業での「アイーダ」でした。
その時の印象を思い出してみると
・太ったひとがものすごい声で歌っている
・何語で歌ってるかわからないから、何について歌ってるのかよく分からない(共感ポイントがない)
・メロディーも知らないから良さが分からない
と、とにかく何がいいのかよく分からない状態でした。その時「オペラは総合芸術です」と言われたことは覚えていますが、その凄さは全く理解できませんでした。
しかし、音楽大学に入学し声楽を習ったり、音楽的な背景を知っていくうちにオペラをどんどん好きになっていきました。この辺り、詳しく書くととても長くなってしまうので、今日は特にオペラの中でも好きな合唱のシーンについてご紹介したいと思います。
オペラと聞くと、一人で歌う「アリア」のシーンがとても有名ですね。もちろんアリアもとても素晴らしいのですが、たくさんの人々が登場して歌う合唱のシーンは迫力満点!歌だけでなく踊りの人も登場することが多いので、総合芸術と言われるオペラの醍醐味を味わえるシーンです。
実は、オペラの合唱曲、とても耳馴染みのある曲がたくさんあるんですよ。今日はそんな合唱の名曲を5曲紹介します!
おすすめ!オペラの合唱曲
●アイーダ 『凱旋行進曲』
まずはこちら!王道中の王道、ヴェルディのアイーダより『凱旋行進曲』です。サッカーの応援で有名な曲ですね。
主人公、ラダメスが戦争に勝って凱旋するこのシーン。動画では本物の馬も登場するほど、迫力のあるシーンとなっています。
このエジプトの世界観を舞台に作ってしまうなんて本当にすごいですよね。
●ナブッコ 『行け我が想いよ、黄金の翼にのって』
2曲目も同じくヴェルディ作曲のナブッコというオペラから、『行け我が想いよ、黄金の翼にのって』という曲です。
ゆったりとした美しいメロディーのこの曲。ナブッコはバビロン捕囚がテーマのオペラなのですが、この曲はヘブライ人が望郷への思いを歌うシーンでの合唱曲です。オペラの本場イタリアでこの曲は第2の国歌として親しまれています。
●イーゴリ公 『韃靼人の踊り』
続いて紹介するのはロシアの作曲家ボロディンのイーゴリ公の中で歌われる『韃靼人の踊り』です。
美しい女性合唱で始まるこの曲。目まぐるしく曲調が変わるのですが、「踊り」というタイトルだけあって、ダンスも素晴らしいシーンとなっています。
●売られた花嫁 『喜ばずにいられようか』
4曲目にご紹介するのは、モルダウで有名なスメタナが作曲したオペラ 売られた花嫁より『喜ばずにいられようか』です。
日本でほとんど演奏されることのない曲なのですが、実はこの曲、個人的にとても思い入れのある曲で、大学時代に所属していた合唱サークルで、スメタナの故郷であるチェコで歌った曲なんです。
スメタナらしい親しみやすいメロディーとハーモニーが特徴的な美しい曲です。
●ドン・カルロ 『歓喜の日は明けた』
最後にご紹介する曲は、個人的にオペラの合唱曲の中で最も好きな曲、ヴェルディのドン・カルロより『歓喜の日は明けた』です。
実はこの曲、阿部寛さん主演のテルマエロマエでも使用されていました。
曲が使われるシーンは裁判で有罪となった人々を火刑台に連行するシーンで歌われるのですが、舞台の迫力と曲の迫力が相まって、とても印象的なシーンとなっています。
いかがでしたか?芸術の秋。ぜひ秋の夜長にオペラを聴いてみてください♪