音大卒30代OLの音楽評論アラカルト

音大卒業後一般企業でバリバリ仕事しているOLの音楽日記です。アナリーゼ大好き。70年代洋楽大好き。Gleeだいすき。音楽に関する話題をお届けします!

音楽の聴き方

突然ですが、みなさん音楽ってどんな風に聴きますか?

 

メロディー、歌詞の内容、ヴォーカルの声・テクニック…いろんな楽しみ方がありますよね。

そういえば、自分ってどんな音楽の楽しみ方をしているんだろう?とふと疑問に思ったので考えてみました。

 

何を聴いているか

 

まず聴くのは、拍子です。4分の4拍子とか、4分の3拍子とかってやつですね。指揮者が三角形で指揮しているようなものですね。(だいぶ雑に伝えてます) 

 

何拍子かわかったら、次に聴くのは「調性」です。ポップスをやっている人なら「キー」と言った方がわかりやすいかもしれません。

「調性」とは、一言でいうならば音の並び方です。音楽の教科書で習う「ドレミファソラシド」の「ハ長調」をはじめとして、一般的には明るい調・暗い調、計28種類の調があります。(厳密にいうとその他様々な音の並び方があります。)

今聴いている音楽がその中のどの調に当たるのかというのを聴きなが探してしまいます。

 

そして、最後に聴くのは、「ハーモニー(和音)」です。

調性がわかると、音楽の中で「主」となる音が分かります。その「主」となる音に向かうために、どんな進み方・音の重ね方をしているのかというところを聴いていくわけです。

音楽の中にも、美しいとされているハーモニーのルール(和音進行)があるので、どんなものを使っているかということを考えながら聴いています。

 

なぜこのような聴き方をするのか

 

なぜ、このような聴き方をするのだろう?と考えてみたのですが、おそらく、大学受験時に特訓した「聴音」の影響だという結論にたどり着きました。

 

「聴音」とは、音楽大学の入試科目の一種なのですが、簡単に言うと、「演奏されている曲の楽譜をその場で書きおこす」という科目です。

具体的なやり方をお話しすると、ピアノを弾いてくれる先生がいて、4小節~8小節程の単旋律(メロディー)のみの曲を10回ほど弾いて、それを楽譜におこしていくというような感じです。

 

演奏を始める前には、必ず先生が拍子と調性を教えてくれます。それを伝えられないと、短時間で楽譜を書くことは難しいんですね。それほど、音楽を形作る重要な要素であるということが言えます。

 

この、「拍子」「調性」「ハーモニー」を意識してみると、いつも耳にしていた音楽に新たな発見があるかもしれません。

 

次回からはこの3つをポイントに、楽曲を深掘りしていきます!

お楽しみに!